日記 / 2026年6月22日
コーヒー焼酎とバビロン
酔っ払って初対面の男とチャゼルの『バビロン』をめぐって喧嘩した夜。「お前が撮るなら金を集める」と言われ、泣きそうになりながら帰った話。
俺はいつも通り酔っ払っていた。 だから、どうしてそうなったのかは覚えていない。気づくと隣で、同い年だという初対面の男が、コーヒー焼酎を飲んでいた。
男は、チャゼルの『バビロン』が好きだと言った。俺はあの映画が嫌いだったから、めちゃめちゃにディスった。何を言ったのかは、もう覚えていない。たぶん、大したことは言っていない。嫌いだ、つまらない、と繰り返しただけだと思う。俺が何かをディスるときは、いつもそうだ。
男も酔っていたのかもしれない。「じゃあ、お前が映画を作れよ」と言ってきた。 僕は「いやあ、僕はいいですよ、、」と、いつもの感じで躱そうとした。その「いつもの感じ」を、男は見逃さなかった。 さんざんディスっておいて、何食わぬ顔でそのまま逃げていく。それを、男は許さなかった。
あれこれ言い合った挙句、男は言った。お前が撮るなら、俺が金を集める、と。
話しぶりからして、男は明らかにエリートだった。僕なんかカスだ。泣きそうだった。
別れ際、連絡先を交換した。
帰り道、まだ酔っていた。 撮りたいものなんて、何もない。本当に、何も。 それから何日も、僕はそれを開いていない。
みんなの今日
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