日記 / 2026年8月29日
三塁打はなかった
雨のハマスタ。2500円のポンチョを買い、びちゃびちゃの焼売を食べ、三塁打を待ったが三塁打はなかった。唯一の得点シーンはトイレで見逃した。盛り上がらなかったデートの帰り、都立大のマルカンで、彼女は元アイドルだったと打ち明けてきた。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」 ——村上春樹『風の歌を聴け』1
註 1
「三塁打は今日のプロ野球にあって一つの不条理であるが故にその存在理由があるのだ」 ——草野進2
註 2
またアイドルだった。
土曜日。こないだ青山ブックセンターに行った女の子とハマスタに野球を見に行った。
雨が降るとは思ってなかった。 試合前から雨が降っていたのでファミマで2500円のポンチョを買った。 試合中ずっと降っていた。
びちゃびちゃの焼売や餃子を食べた。
村上春樹は神宮の二塁打で小説を書き始めたらしい3。 ぼくは三塁打を見られなかったので、この日記を書いている。
註 3
初めてのバックネット裏での観戦。 蓮實重彦(草野進)によれば、三塁打はほんの十秒ほどの間に九人の野手に最も複雑な運動を実現させるがゆえに素晴らしい、らしい。 三塁打を楽しみにしていったのだが、三塁打はなかった。
なんならホームランをトイレで見逃した。 そしてそのソロホームランが唯一の得点シーンだった。
ちなみに野球観戦デートは一ミリも盛り上がらなかった。 事務職ネキがオオム返ししかしない、気の利いたことを言わないので、ずっとイライラして見ていた。
もうめんどくせ=、二度と会わなくていいやー、コレで最後にしよー、と思いながら 都立大のマルカンでバスクチーズケーキを食べた。
ぼくがmaison book girlが好きだという話になり4 その流れで「実は元アイドルだったんだよね」と打ち明けてきた。
註 4
水曜日のダウンタウンのアイドルだったらしい。 ちなみに豆柴の大群にはぼくの高校の同級生もいる5。
註 5
なんでまたアイドルなんだ。 バンブルで二連アイドル。
三塁打も、気の利いた会話も、この日はひとつもなかった。 一ミリも盛り上がらなかった土曜日にも、たぶんその存在理由がある。
このまま突っ走って立花琴美さんまで到達するしかない。
みんなの今日