日記 / 2023年2月3日

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2分 · 741字日記2月

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パスポートの申請に行った。すでに 50 人程度の待機があった。役所仕事や病院で待たされている時のあの緊張感は何なのだろう。案の定 1 時間程度待機したところで怒声が聞こえてきた。具体的に何に怒っているのかは分からなかったけれど「どうして前回言ってくれなかったとや!」と同じ言葉を何度も繰り返して怒号を散らしている。パスポートセンターのフロアには緊張と沈黙が走る。ただでさえ、皆待たされてイライラしているのだ。飛行機のフライト中に泣き止まない赤ちゃんがいて泣き続けている時と同じような空気感。 そして僕はカサヴェテスのこわれゆく女や昔付き合っていた彼女の地雷を踏んだ瞬間を思い出す。あらゆる手続きがそうであるように、そこで行われるコミュニケーションには欠落がある。お互いに相手の言葉を字義通りにしか理解しない前提、という欠落。そして赤ちゃんや地雷を踏んでしまった彼女についても同様で、「泣き止んで」と言ったところで「泣きたい私」には通用しない。のれんに腕押し状態と僕は勝手に呼んでいるけれど、「泣き止んで」が含んでいるパフォーマティブな意味は全て失われる。言語のパフォーマティブな意味が失われた以上、もはや言語に頼ることはできない。 だから彼も怒鳴る「パフォーマンス」を行ったのだろう。

その後ジュンク堂に行ってハイデガーの芸術作品の起源を購入した。ことばとに小峰ひずみの批評が載っていたので斜め読みだが立ち読みした。アジテーションと批評を両立させていて偉いと思った。布団の中から放棄せよ、が単なるアジテーションだと言われていたはてブロを見たばっかりだったので尚更よかった。ラップ批評で政治運動やるのは微妙だなと思ったしライムスターのリリックは全然分からなかった。

Cosmic Dance / 2023年2月3日
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