日記 / 2024年10月21日
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気がつけば、ピーター・ティールのパランティアが「ヒューマン・クォンタム・ネットワーク」を構築していた。街は量子ビットの海となり、私たちはその中でシュレディンガーの猫のように存在している。日常生活は確率分布の上を歩くようなもので、コーヒーを注文すれば同時に紅茶が出てくる可能性も捨てきれない。
ある日、政府から「人間加速器計画」への参加要請が届いた。どうやら私は、量子トンネル効果を人間で再現する実験の被験者に選ばれたらしい。自宅のドアを開けると、玄関とリビングの間に巨大な加速器のトンネルが設置されていた。これでは冷蔵庫に行くのも一苦労だ。
実験に参加するため、特殊なスーツを着用することになった。それはまるで量子状態を維持するためのスーパーコンダクターのようで、着心地は冷蔵庫の中にいるように寒い。研究者たちは「これであなたも超伝導体です」と微笑むが、冗談にしては寒すぎる。
実験が始まると、私は加速器の中を光速に近い速度で移動することになった。周囲の景色は相対論的効果で歪み、時間の感覚も曖昧になる。友人からのメールは既に未来から届いており、返信する頃には過去の話になってしまう。
ある時、加速器内で他の被験者と衝突する事故が起きた。だが、私たちは量子的に重ね合わせの状態にあり、衝突したのかしていないのかすら確定していない。研究者たちは「観測しなければ問題ありません」と言い放ち、その場をやり過ごした。
日常生活でも奇妙なことが起こり始めた。スーパーのレジで支払いを済ませようとすると、店員は「お客様の存在は未確定ですので、料金も未定です」と言う。これでは買い物もままならない。
ついには、自分が存在しているのかどうかも疑わしくなってきた。鏡を見ると、自分の姿が波動関数として揺らめいている。隣人に挨拶をしても、「あなたは観測されていませんので、会話は成立しません」と返される。
ある夜、私は決心して量子状態から抜け出す方法を探ることにした。ネットで「量子デコヒーレンスの起こし方」を検索すると、「猫を飼う」「観測者になる」などの怪しい情報が出てくる。試しに猫を飼ってみたが、猫もまた存在が不確定で、餌を食べたのか食べていないのかすらわからない。
最終的に、私は自分自身を観測することにした。瞑想を始め、自己の存在を確かめるために意識を集中する。しかし、その瞬間、私の波動関数は収縮し、確定した存在としての私が生まれた。
すると、周囲の世界も元に戻り始めた。加速器は消え、家の中は元通りになっている。テレビをつけると、ニュースキャスターが「ヒューマン・クォンタム・ネットワークは幻でした」と報じている。まるで夢から覚めたような感覚だ。
だが、テーブルの上には未だに重ね合わせの状態にあるコーヒーカップと紅茶のカップが置かれている。それを見つめながら、私はふと考える。もしかすると、この世界自体が巨大な量子コンピューターの一部なのではないかと。
そして、再びコーヒーを一口飲むと、それは確かにコーヒーの味がした。少なくとも、今のところは。
最近はchatgptにSFを書いてもらうのにハマっている。
みんなの今日