日記 / 2024年2月12日

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3分 · 1440字日記2月

「桐島が好きだったのはジミ・ヘンドリックスだったのか、スライストーンなのか、ジョンコルトレーンじゃなかったのか。もしくはサンタナであればよしとしよう。これらは趣味の問題ではなく、資本主義と共産主義をめぐる根本を問う問題である。

バイト前に薬院のレックコーヒーに行った。豆を買うとコーヒーが一杯サービスで飲める。毎回3000円もする豆を買ってコーヒーをタダで飲んでいるのも馬鹿らしいが。 湿度が篭っているカフェは臭いということが最近わかってきた。特に冬は暖房ガンガンでお湯を沸かしぱなしにしているから臭くなりがちな気がする。案の定レックコーヒーも臭かった。

そんな臭いカフェで隣に座っているのは、男女の3人組。60は確実に超えてるであろう男性と40歳くらいの男性。女性の年齢は、30~40歳くらいだと思われる。音楽スタジオがどうとか話していたので、耳を傾けることにした。

「そんなことしたら200万かかります。」と若い方の男性。
「いや〜そんなするんですね。」と、女性はいわゆる年上男性に対する女性的な立ち回り。
年上の男性が「結局サウンドハウスが一番安いんだよ!」と見栄を切ったように話すので、少し笑ってしまう。
結局何の話をしているかわからないままタバコを吸いに外に出た。

戻ってくると、先ほどの話とは打って変わって左翼の話になっていた。 左翼というか学生運動の話。「九大には学生運動があまりないが原理研がいる」「京大には未だに中核派がいる」と老人がぼんやりした解像度で話しいていた。

おそらく話の発端は桐島の逮捕と死だと推測される。 桐島が好きだった音楽についてはあの前後で散々語られただろう。「あの夜、すべてのバーで」。(笑) それから大体2週間がたって、福岡は薬院のナイス風なカフェでも「桐島が好きだったのはジミ・ヘンドリックスだったのか、スライストーンなのか、ジョンコルトレーンじゃなかったのか。もしくはサンタナであればよしとしよう。これらは趣味の問題ではなく、資本主義と共産主義をめぐる根本を問う問題」が語られていたのである。

まぁはっきり言ってどうでもいい問題だ。クズみたいな問題である。

クズみたいな問題の中の重要な点としては、少なくともフォークではないというところ。 左翼運動というとあさま山荘を真っ先に挙げる人が多い印象だが、それは一種の誤解で、あれは傍流的な運動に位置付けられる。

その誤解があるのは、本流の運動がしょうもないのと、傍流の運動を語りたくなってしまうという2つの理由があると思う。じゃあ本流の運動は何をしていたかというと、内輪ノリの"ゲバルト"をしていただけである。 2点目に関しては山本直樹の『RED』とか大塚英志の『少女たちの連合赤軍』とかを読めば分かる。

そういうわけで桐島が好きだった音楽について考えることは、クズみたいな問題ではあるものの文化的な娯楽として成立しうる。楽しいのだ。

Cosmic Dance / 2024年2月12日
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